電子メール~迷惑メール対策
1. 概要
ご契約のSuiteXサーバーに登録されているメールアドレス宛てに配送されるメールに対して、迷惑メールのチェックを行います。
迷惑メールと判定されたメールについては、件名に任意の文字列を付与したり、特定のメールフォルダへ自動的に隔離し自動削除させることができます。
2. ご利用の開始(設定のON/OFF)
サービスご契約直後の初期状態では、本機能は「OFF」に設定されています。
サイト管理者(admin)アカウントでサイトマネージャーへログインし、「メール管理」-「迷惑メールフィルタ管理」-「迷惑メールフィルタ ON-OFF」からご利用を開始できます。
サイトマネージャーへのアクセス方法がご不明な場合は、こちらをご参照ください。
設定項目
設定名 | 説明 |
ON ヘッダ追加、題名(Subject)への指定文字列追加なしに設定する。 |
ご契約サーバーに登録されているメールユーザーに対し、迷惑メールのチェックを行います。 すべてのメールのヘッダ行に「X-Spam-Scan: through」および「invoked by VF」が追加されます。受信したメールが迷惑メールと判定された場合は 「X-Spam-Flag: yes」がヘッダ行に追加されます。 |
ON ヘッダ追加、題名(Subject)への指定文字列追加ありに設定する。 |
ご契約サーバーに登録されているメールユーザーに対し、迷惑メールのチェックを行います。 すべてのメールのヘッダ行に「X-Spam-Scan: through」および「invoked by VF」が追加されます。受信したメールが迷惑メールと判定された場合は 「X-Spam-Flag: yes」がヘッダ行に追加され、 題名の先頭にお客さまご指定の文字列を付加します。 題名に付加する指定文字列には、「A-Z a-z 0-9 . _ - = [ ] { } + # ^ ! ?」がお使いになれます。文字数は半角で16文字以内です。 |
OFF 迷惑メールチェックなしに設定する。 |
ご契約サーバーに登録されているメールユーザーに対し、迷惑メールのチェックを行いません。 |
注意事項
・ご契約サーバーに登録されているすべてのメールアドレスに対し適用されます。
・メールアドレスごとにON-OFFの設定はできません。
3.迷惑メール隔離設定
迷惑メールフィルタで迷惑メールと判定したメールを特定のメールフォルダへ隔離する機能です。
仕様
- メールユーザーを新規登録した際、迷惑メール隔離機能はデフォルトで「ON」に設定されます。
- 隔離されたメールは、メールボックスの「MEIWAKU」フォルダに一定期間(14日)保存され、自動削除されます。この保存期間は変更することができません。
- MEIWAKUフォルダ内に隔離されているメールにつきましても、メールユーザーの使用容量に含まれますので、残り使用可能容量にご注意ください。 *1
- 隔離され、MEIWAKUフォルダに保存されたメールは、POP3経由では取得できません。 Webメール(Denbun)または、IMAP経由で取得してください。
- メールが隔離された場合、自動返信およびメール転送は行われません。
- メーリングリスト宛の迷惑メールは隔離できませんが、メンバーに対しては、次の2パターンの動作となります。
- 自ドメインのメールアドレスメンバーの場合:各自のメールボックスに届くときに隔離されます。
- 外部ドメインのメールアドレスのメンバーの場合:迷惑メールの判定は行われますが隔離されません。
- 必要なメールが迷惑メールと判断され、隔離される可能性がございます。
- 迷惑メールフィルタが「ON」の場合のみ有効です。
- 迷惑メール隔離設定を行った後、迷惑メールフィルタを「OFF」にすると、メールユーザー毎の設定内容はすべて初期化されます。
*1: 使用可能容量を超えた場合、サーバ上に保存されているメールの受信/削除の操作が行えません。使用可能容量を超えてしまった場合は、サイトマネージャーより対象メールユーザーの容量制限を緩和してから、受信操作をお試しください。
設定方法(サイト管理者(admin)が設定する場合)
1.サイト管理者(admin)アカウントでサイトマネージャーへログインし、「メール管理」>「迷惑メールフィルタ管理」>「迷惑メール隔離設定」へ進みます。
2.メールユーザーごとの設定画面が表示されます。
「すべて隔離する」「すべて隔離しない」ボタンを選択することで、すべてのメールユーザーの設定を 一括で変更することができます。
選択し終えたら、下部の「設定」ボタンをクリックしてください。確認画面が表示されます。
3.設定内容を確認する画面が表示されます。問題ないことを確認し「変更」ボタンをクリックしてください。
4.隔離設定の変更が実行されます。ユーザーごとに順次設定が行われますので、下のような設定完了の表示がされるまで操作はせずお待ちください。
4.メールソフトで迷惑メールを振り分ける方法
「迷惑メール隔離設定」を用いずに迷惑メールを振り分ける方法として、お客さまがご利用のメールソフトのフォルダ振り分け設定を用いて振り分ける方法があります。
迷惑メールフィルタ機能をONに設定している場合、迷惑メールと判定されるとメールのヘッダに「X-Spam-Flag: yes」という行を追加します。また、お客さまの設定により メールの題名(Subject)に指定の文字列を付与することができます。お客さまのメールソフトにて、 「X-Spam-Flag:」ヘッダや、指定した件名の文字列を用いて振り分けの設定をすることで、迷惑メールを任意のフォルダに受信させることができます。
なお、迷惑メールフィルタ機能における判定の精度は100%ではございません。迷惑メール判定されたメールにつきましても、 削除せず残していただくなど、お客さまにて管理いただくことをお勧めいたします。
各メールソフトでの振り分け設定方法は、こちらの設定例をご参考になさってください。なおこれ以外の設定方法につきましてはサポートの対象外となります。
5.検出されないスパムメールやスパムと誤判定された電子メールについて
SuiteXでは、迷惑メールの判定システムとして、vadeのAI機能を搭載したアンチスパムエンジン(※)を採用しています。
このシステムは、利用者がSPAMメールによる被害を受ける前に常に新しい脅威を把握するため、日々何千万通のサンプルデータを収集し、迷惑メールの判定ルールを作成しています。
ただし、判定ルールの精度は100%ではなく、メールが誤判定されてしまうケースがございます。
誤判定されたメールについては、システムへの解析依頼が可能です。くわしい手順につきましてはこちらをご参照ください。