[電子メール] メールサーバーの仕様
メールサーバーの仕様は以下の様になっております。
メールサーバープログラム
メールサーバープログラムにはqmailを使用しています。
対応プロトコル
メールのプロトコルは現在もっとも一般的に使用されている、送信用のSMTPと 受信用のPOP3に対応しています。 また、受信の際にパスワードを暗号化して送信し、より安全に認証を行う事が出来るAPOPにも対応しております。 IMAP4など、その他のプロトコルには現在のところ対応していません。
メールボックスの容量
1つ当たりのメールボックス(届いたメールのデータが置かれるディレクトリ)に対する容量制限は行われておりません。 また、容量制限をかける事も出来ません。 ただしディスク全体での容量制限は行われておりますので、ご契約容量を越える量のメールを受信する事は出来ません。
届いたメールのデータ量がご契約容量を越えてしまった場合、メールはメールボックスには届けられず、送信元のメールサーバへエラーを返します。以下のエラーメッセージが表示されます。
452 sorry, mailbox is full (#4.5.2)
このようなエラーメッセージが返される場合は、ディスク容量をご確認ください。
メールのウイルスチェック機能
2002年2月18日よりメールのウイルスチェック機能への対応を開始しました。 WebARENA Suiteのサーバーを通して送受信されるすべてのメールに対しサーバー上でチェックを行い、 ウイルスが付いているメールが見つかった場合はそのメールを削除し、削除したメールについての通知を自動的にメールで送信します。
チェックの対象となるメールは以下のような、WebARENA Suiteのサーバーを通るメールです。
- WebARENA SuiteのサーバーをSMTPサーバーとして使用し送信されたメール(送信メール)
- WebARENA Suiteのサーバー宛てに送られてきたメール(受信メール)
- WebARENA Suiteのサーバー内に設置されたCGIからsendmailを使って送信されるメール
逆に、対象とならないメールは以下の様な、WebARENA Suiteのサーバーを通らないメールです。
- WebARENA Suite以外のサーバーをSMTPサーバーとして使用し送信されたメール
- メールソフトを使わず、ウイルスのプログラムが直接宛先のサーバーに送信したメール
ウイルスが見つかった場合の通知メールは、お客様のWebARENA Suiteサーバに付けられているドメインのメールアドレスに送信されます。 WebARENA Suiteのアカウン トで送信したメールからウイルスが検出された場合は送信者のアドレスに警告メールが送られます。受信者が送信者と同じドメインのアドレ スだった場合に限り、受信者のアドレスにも送られます。 WebARENA Suiteのアカウントで受信したメールからウイルスが検出された場合は受信者のアドレスに警告メールが送られます。
ウイルスチェック機能は標準の機能に含まれますので、ご利用にあたり基本サービスと別にお申し込みを頂く必要はありません。 また、基本料金以外の追加費用も発生しません。
ウイルスチェックはサーバー上で自動的に行われますので、メールソフトやお客様のコンピュータの設定を変更して頂く必要はありません。 また、ウイルスチェックを行わないようにすることは出来ません。
ウイルスの検出および駆除は、ウイルス対策大手の シマンテック株式会社(http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/index.html) 様による高性能ウイルス検出エンジンにより実現しており、62,000種以上のウイルスに対応しています。 また、ウイルス定義の更新はサーバー側で自動的に行われますので、お客様に更新作業を行って頂く必要もありません。
サービスの特長・機能の仕組みなどについてはウイルスチェック機能のページにも ご案内が掲載されておりますので、そちらもご参照下さい。
メール送信(SMTP)の submission ポートへの対応
一部のインターネットプロバイダーでは、スパムメールの対策として、Outbound Port25 Blocking *1というメール送信の規制を行います。ご利用のプロバイダがこのOutbound Port25 Blockingを実施した場合は、WebARENA Suiteのサーバを利用してメールの送信ができなくなる場合があります。
WebARENA Suiteでは、このOutbound Port25 Blocking への対応として、メール送信(SMTP)時に submission ポート(PORT 587)*2をご利用いただけます。
ご利用のインターネットサービスプロバイダがOutbound Port25 Blockingを行う場合は、メールソフトの設定変更が必要になります(一部対応していないメールソフトもあります)。メールソフトの設定方法については、 オンラインマニュアル 電子メール メールソフトの設定をご参照いただき、設定の変更をお願いいたします。
Outbound Port25 Blocking
Outbound Port25 Blockingとは、メールの不正中継を防止するために、メール送信に制限を実施する方式のことです。
具体的には、お客様がご利用のプロバイダ(A社とする)が、この方式に対応した場合、A社を利用してインターネットに接続しているお客さまは、A社のメールサーバ以外からはメールを送信することができなくなります。 そのため、WebARENA Suiteを利用してメールを送信する際には、現在のメールソフトの設定を変更する必要があります。
メール送信(SMTP)の submission ポート(PORT 587)
Outbound Port25 Blockingへの対応として、メール送信に通常使用するポート(25番)とは別のポート(587番)を使用してメールを送信します。メールの認証では、よりセキュリティの高いSMTP AUTH方式が必要となります。POP before SMTP方式はご利用できませんので、ご注意ください。 SMTP Authenticationについては、オンラインマニュアル 電子メール セキュリティ制限をご参照ください。
メールサイズの制限
2002年4月22日(月)より、一般的なメールサイズを大幅に超える特定のメールによって引き起こされる WebARENA Suite サーバのメール配信の遅延等への対策として、WebARENA Suite サーバを経由する全ての送信メール・受信メールについて、 1メールあたりのメールサイズを制限いたします。
メールの本文、ヘッダー、添付ファイル等の全ての情報を含んだ容量に対して制限がかけられます。 1メールあたりの最大メールサイズは、20MB(メガバイト)( = 20971520バイト)となります。 この制限にかかるメールは、送信・受信とも行うことができません。 なお、お客さま毎にまたメール毎に、制限の対象外とする等の対応は行えません。
WebARENA Suiteをご利用のお客様が20MB以上のメールを送信しようとした場合、送信時にクライアント側のメールソフトでエラーとなります。 WebARENA Suiteをご利用のお客様宛てに20MB以上のメールが送られて来た場合、送信者宛てにサーバーからエラーメールが返送されます。 この時WebARENA Suiteをご利用のお客様にエラーは届きません。 メールサイズの制限にかかった場合、クライアントのメールソフトやエラーメールには以下のエラーメッセージが表示されます。
552 sorry, that message size exceeds my databytes limit (#5.3.4)/
なお、添付ファイルのエンコード方式によっては、添付ファイルのサイズが制限値以内の場合でも このメールサイズの制限にかかる可能性がありますので、ご了承下さい。
また、圧縮前のデータサイズが100MB以上の添付ファイルは、圧縮後のデータサイズが20MB以下であっても、送受信できません。
サイズの大きなメールを送受信する場合は分割送信機能のあるメールソフトをご利用頂き1通あたりの容量が少なくなるように分割して送受信して下さい。
配送制限
2003年4月22日(火)より、一部のご契約者様からの膨大なメールの送受信によって引き起こされるWebARENA Suiteサーバのメー ル配送遅延等の 対策として、WebARENA Suiteサーバのメール配送制限を導入致します。
メール配送制限は、所定時間内に1つのご契約(1つのIPアドレス、ドメイン名)のメールの送信数もしくは受信数が制限値を超えると、 メール配送動作(送信/受信)が一定時間できなくなる機能です。 メール配送が制限されるのは、制限値を超えたご契約についてのみで、同じサーバーに収容されている他のご契約からのメールの送受信に影響 はありません。
メール配送制限にかかった場合、クライアントのメールソフトやエラーメールには以下のエラーメッセージが表示されます。
423 sorry, that message exceeds my limit
所定時間経過後、配送制限機能は自動的に解除されます。所定時間は配送制限機能にかかった時点から最大で2時間程度になります。
制限値の具体的な値については電子メールの膨大な送受信抑止の主旨からご案内できませんのであらかじめご了承ください。