データ復旧方法
1.はじめに
本マニュアルでは、データバックアップおよび高機能データベースMySQLバックアップで提供するバックアップデータを利用して、WebARENA SuiteXのデータ復旧を行う方法をご案内します。
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
2.Webコンテンツ、anonymousFTP、データ領域の復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
WebコンテンツやanonymousFTP、データ領域のデータは、バックアップデータの中から復旧したいデータを選んでWebARENA SuiteXサーバー上にアップロードし、所定のディレクトリに配置し、 ファイルのパーミッションを変更することで復旧することができます。
アップロード先のディレクトリについては、ファイル転送~ディレクトリ構造のページをご参照ください。
ファイルのパーミッションについては、ファイル転送~パーミッションのページをご参照ください。
ファイルのパーミッション情報を変更した後、ホームページや各種Webコンテンツ、anonymousFTPが正しく動作しているかご確認ください。
※WebARENA SuiteXサーバー上へのデータアップロードの方法は、ファイル転送~設定・使用方法 のページをご参照ください。
※WebARENA SuiteXの管理者以外のユーザーが/webuser配下のバックアップデータを取得する場合は、管理者の方がバックアップデータをダウンロードの上、対象のデータを各ユーザーにお渡しくださいますようお願いいたします。
3.Webユーザーの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
Webユーザーのバックアップデータを利用して、WebARENA SuiteXサイトマネージャー上でユーザー情報を再設定することができます。
本マニュアルでは、ユーザー情報の再設定手順をご案内します。
- バックアップサーバーからWebユーザーのバックアップファイルをダウンロードします。対象ファイル名はwebuser_yyyymmddhhmmss.csvとなります。
Notepadなどのテキストエディタで開いてください。
以下画像はダウンロードしたcsvファイルを開いた例です。
左側からアカウント、容量制限、コメント、の順にカンマ区切りで記述しています。
アカウントと容量制限の間に並列されている2つのカンマの間に、パスワードを追記します。
各アカウントの現在のパスワードが分かる場合は、そのパスワードを記述してください。現在のパスワードが分からない場合は、以下のパスワードポリシーに沿った任意のパスワードを記述し、データ復旧完了後、ユーザーご自身にWebマネージャーからパスワードを再設定していただくことをおすすめいたします。
Webマネージャーへのアクセス方法につきましては、管理ツール~Webマネージャー のページをご参照ください。
Webユーザーパスワード ・8~32文字
・使用可能文字列「a~z A~Z 0~9 . _ - = [ ] { } + # ^ ! ?」
・英字 + 数字もしくは 英字 + 記号の組み合わせが必須
- SuiteXサーバーのサイトマネージャーへアクセスし、[Webユーザー管理]→[Webユーザー一括追加]へ進みます。
※SuiteXサーバーのサイトマネージャーのアクセス方法につきましては、管理ツール~サイトマネージャー のページをご参照ください。
- 先ほど編集したテキストを全て選択し、コピーします。
- Webユーザー一括登録欄に貼り付け、 画面下の[登録]ボタンをクリックします。
- "処理完了"と表示されましたら、作業は完了です。
4.Mailコンテンツの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。Mailコンテンツは、WebARENA SuiteXサーバー上のディレクトリの内容がそのままバックアップされます。 メールデータのディレクトリ構造は以下のようになっています。
※迷惑メールや転送などのメールの設定情報は、バックアップに含まれません。
WebARENA SuiteXサイトマネージャー、WebARENA SuiteXメールマネージャーから再度設定を行う必要があります。
※WebARENA SuiteXの管理者以外のユーザがメールのバックアップデータを取得する場合バックアップマネージャーにログイン可能な管理者が、バックアップデータをダウンロードの上、対象のデータを各ユーザにお渡しください。
※メールのバックアップデータをサーバーに復元することはできません。
このデータをテキストファイルとして開くことで、メールの内容を閲覧することができます。バックアップデータをダウンロードして、お客さまのローカル環境でテキストエディタからファイルを開いてご利用ください。
5.メールソフトのメールデータ取り込み方法
5-1.メールソフトへのデータ取り込み方法
お客さまのローカル環境において、ご利用のメールソフトにて内容を確認したり、インポートすることができますので代表的なメールソフトの設定方法をご紹介いたします。
■ 準備:バックアップデータのファイル名に拡張子を追記する
メールのバックアップデータをメールソフトで読めるように拡張子を設定します。
- ファイルを選択し、右クリック⇒[名前の変更]をクリック。
もしくは、キーボードの[F2]を押す。 - ファイル名の最後(右側)に「.(ドット)eml」を追記します。
■ Windows Liveメールへのメールデータインポート方法
- ダウンロードしたメールデータのファイル名の拡張子「.(ドット)eml」を追記する。
- Windows Liveメールを起動する。
- ウインド左上のマークをクリックしてメニューを開き[メッセージのインポート]を選択する。
- 「Windows Liveメールインポート」ダイアログが表示されます。
インポート元の電子メールの形式は「Windows Liveメールインポート」を選択して[次へ(N)>]をクリックします。 - 電子メールメッセージの場所を指定します。[参照(R)…]をクリックすると「フォルダーの参照」ダイアログが開きますので、ダウンロードしたメールデータの場所を指定してください。
[OK]をクリックすると「Windows Liveメールインポート」ダイアログに戻るので、[次へ(N)>]をクリックします。 - 「フォルダーの選択」画面が表示されますので、インポートする対象を選択して[次へ(N)>]をクリックしてください。
- メールインポートが完了すると、ダイアログに完了メッセ―ジが表示されます。[完了]をクリックしてダイアログを閉じてください。
- Windows Liveメールの画面左側メニュー[保存フォルダー]の[インポートされたフォルダー]配下に、インポートしたメールデータが保存されています。保存されたメールデータは受信トレイなどの任意の場所に移動することができます。
以上でメールデータのインポートは完了です。
■ Becky!2.6x へのメールデータインポート方法
- ダウンロードしたメールデータのファイル名の末尾に「.(ドット)eml」を追記する。
- Becky!を起動する。
- ファイル ⇒ インポートを選択。
- eml形式を選択。
- emlのフォルダを選択、emlファイルを個別に選択、のいずれかの方法でemlファイルをインポートする。
- Becky!の受信フォルダにメールが取り込めたことを確認する。
6.Mailユーザーの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
Mailユーザーのバックアップデータを利用して、WebARENA SuiteXサイトマネージャー上でユーザー情報を再設定することができます。
本マニュアルでは、ユーザー情報の再設定手順をご案内します。
- バックアップサーバーからMailユーザーのバックアップファイルをダウンロードします。対象ファイル名はwebuser_yyyymmddhhmmss.csvとなります。
Notepadなどのテキストエディタで開いてください。
以下画像はダウンロードしたcsvファイルを開いた例です。
左側からアカウント、容量制限、コメント、の順にカンマ区切りで記述しています。
アカウントと容量制限の間に並列されている2つのカンマの間に、パスワードを追記します。
各アカウントの現在のパスワードが分かる場合は、そのパスワードを記述してください。現在のパスワードが分からない場合は、以下のパスワードポリシーに沿った任意のパスワードを記述し、 データ復旧完了後、ユーザーご自身にメールマネージャーからパスワードを再設定していただくことをおすすめいたします。メールマネージャーへのアクセス方法につきましては、 管理ツール~メールマネージャーのページをご参照ください。
Mailユーザーパスワード - 8~32文字
- 使用可能文字列「a~z A~Z 0~9 . _ - = [ ] { } + # ^ ! ?」
- 英字 + 数字もしくは 英字 + 記号の組み合わせが必須
以下画像は、左側からアカウント、パスワード、容量制限、コメント、の順にカンマ区切りで記述した例となります。
- SuiteXサーバーのサイトマネージャーへアクセスし、[メールユーザー管理]→[メールユーザー一括登録]へ進みます。
※SuiteXサーバーのサイトマネージャーのアクセス方法につきましては、管理ツール~サイトマネージャー のページをご参照ください。
- 先ほど編集したテキストを全て選択し、コピーします。
- Webユーザー一括登録欄に貼り付け、 画面下の[登録]ボタンをクリックします。
- 処理完了"と表示されましたら、作業は完了です。
7.メーリングリストの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
WebユーザーおよびMailユーザーのバックアップデータを利用して、WebARENA SuiteXサイトマネージャー上でメーリングリストを再設定することができます。
本マニュアルでは、メーリングリストの再設定手順をご案内します。
- SuiteXサーバーのサイトマネージャーへアクセスし、[メール管理]→[メーリングリスト管理]→[メーリングリストの登録・変更]へ進みます。
※SuiteXサーバーのサイトマネージャーのアクセス方法につきましては、管理ツール~サイトマネージャー のページをご参照ください。
- バックアップサーバーからダウンロードしたメーリングリストのバックアップファイルをnotepadなどのテキストエディタで開いてください。
※ファイル名は、メーリングリスト名_ yyyymmddhhmmss.csvです。
下図はバックアップのファイルのサンプルです。
- メンバーの部分は、末尾についている余分なカンマを消してから、全てコピーしてサイトマネージャーの[初期メンバー登録]の欄にペーストします。
余分なカンマを削除するには、Notepadのメニュー[編集(E)]をクリックし、[置換(R)]を選択します。
[置換する文字列(N)]に「,,(半角カンマ2つ)」を入力します。[置換後の文字列(P)]には何も入力せずに、[すべて置換(A)]のボタンをクリックします。
カンマが消えたらメンバーを全て選択し、コピーします。
- サイトマネージャーの「初期メンバー登録」の欄にペーストしたら、[新規登録]ボタンをクリックします。
- 処理完了"のメッセージが表示されたらメーリングリストの移行は完了です。
8.データベースの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャー のページをご参照ください。
データベース本体の復旧
標準データベース、高機能データベースMySQLのバックアップデータは、データベース管理ツール「phpMyAdmin」を使ってインポートするだけで、簡単にデータベースを復旧することができます。
バックアップサーバーからデータベースのバックアップファイルをダウンロードして、お客さまのローカル環境に保存してください。
phpMyAdminの使い方につきましては、管理ツール~phpMyAdmin のページをご参照ください。
※データベースは、データの一部を部分的に復旧することができません。本マニュアルに沿って復旧を行いますと、データベース上の全てのデータがバックアップデータ取得時の状態に戻ります。
ユーザー情報の復旧
高機能データベースMySQLのユーザー情報は、ユーザーの一覧がテキストでバックアップされます。ユーザー情報を一括登録することができませんので、MySQL5マネージャーにアクセスし、 [ユーザー作成]から手動ですべてのユーザーを作成してください。
MySQL5マネージャーの使い方については、管理ツール~MySQL5マネージャー のページをご参照ください。
データベースの権限設定
データベースごとの権限設定は、データベースにアクセスできるユーザー名と権限(読み書き、読み取りのみ)の一覧がテキストでバックアップされます。権限情報を一括登録することができませんので、 MySQL5マネージャーにアクセスし、[データベース管理]から手動ですべての権限情報を設定してください。
MySQL5マネージャーの使い方については、管理ツール~MySQL5マネージャー のページをご参照ください。
9.グループウェアの復旧方法
バックアップデータの取得方法は、管理ツール~バックアップマネージャーのページをご参照ください。
desknet's-e NEOのデータ復旧方法
データバックアップで取得したWebコンテンツとデータベースのバックアップデータを利用して、グループウェア「desknet's-e NEO」のデータを復旧することができます。
※desknet's-e NEOは、データの一部を部分的に復旧することができません。本マニュアルに沿って復旧を行いますと、 desknet's-e NEOの全てのデータがバックアップデータ取得時の状態に戻ります。
※バックアップデータは、SuiteXの仕様上、Webサーバーの運用中にデータを取得するため、ファイル間の不整合が起こる可能性があります。あらかじめご了承ください。
- 安全にリストアを行うため、はじめにdesknet's-e NEOの再インストールを行います。
desknet's-e NEOのアンインストールと、desknet's-e NEOをインストールしたデータベースの初期化を行ってから、同じデータベースを使ってdesknet's-e NEOをインストールします。
・desknet's-e NEOのアンインストール手順はこちら
・desknet's-e NEOのインストール手順はこちら - インストールしたdesknet's-e NEOに、バックアップデータをリストアします。
FTPソフトを利用して、WebARENA SuiteXサーバーにアクセスします。
/cgi-def/dneo(desknet's-e NEOをSSLディレクトリにインストールした場合は、/ssl/cgi-def/dneo)のディレクトリに移動し、data/、file/とwmldata/の3つのディレクトリを削除します。
※上書きコピーをしますとデータが破損する恐れがありますので、かならずディレクトリを削除してから次の手順に進んでください。
あらかじめ取得しておいたdesknet's-e NEOのバックアップデータから、以下3つのディレクトリをWebARENA SuiteXサーバーの/cgi-def/dneo (desknet's-e NEOをSSLディレクトリにインストールした場合は、/ssl/cgi-def/dneo)のディレクトリ配下にアップロードします。
FTPソフトの転送モード設定は「バイナリモード」にしてください。
data/
file/
wmldata/ - desknet's-e NEOをインストールしたデータベースに、バックアップしたデータベースをリストアします。
phpMyAdminにアクセスし、desknet's-e NEOをインストールしたデータベースを選択して、バックアップファイルをインポートします。
※インポート前にデータベースの初期化や削除・再作成などを行わないでください。desknet's-e NEOの一部機能が利用できなくなります。
phpMyAdminの詳細はオンラインマニュアルをご参照ください。
・標準データベースをご利用の場合はこちら
・高機能データベースMySQLをご利用の場合はこちら
desknet's-eのデータ復旧方法(サポート終了)
データバックアップで取得したWebコンテンツのバックアップデータを利用して、グループウェア「desknet's-e」のデータを復旧することができます。
※desknet's-eのサポートは終了しております。本件に関する不具合は不明点につきましてはサポートの対象外となります。ご了承ください。
※desknet's-eは、データの一部を部分的に復旧することができません。本マニュアルに沿って復旧を行いますと、 desknet's-eのすべてのデータがバックアップデータ取得時の状態に戻ります。
※バックアップデータは、SuiteXの仕様上、Webサーバーの運用中にデータを取得するため、ファイル間の不整合が起こる可能性があります。あらかじめご了承ください。
- desknet's-eのデータを安全に復旧するため、desknet's-eの再インストールを行います。
WebARENA SuiteXサイトマネージャーにアクセスし、最初にdesknet's-eをアンインストールします。
[WEB& FTP管理]→[グループウェア管理]→[desknet's-e管理・アンインストール]へ進み、desknet's-eをアンインストールします。
アンインストールが完了したら、[WEB& FTP管理]→[グループウェア管理]→[desknet's-eインストール]へ進み、desknet's-eをインストールします。
- FTPソフトを利用して、WebARENA SuiteXサーバーにアクセスします。
- /cgi-def/dnet/のディレクトリに移動し、data/とfile/の二つのディレクトリを削除します。
※上書きコピーをしますとデータが破損する恐れがありますので、かならずディレクトリを削除してから次の手順に進んでください。
※以下の図は、FTPソフトにFFFTPを利用した場合の画面の一例です。
- データバックアップで取得したバックアップデータから、削除したディレクトリを復元します。
バックアップサーバーからダウンロードしたバックアップデータのディレクトリを参照し、/FTP_BACKUP/cgi-def/dnetのディレクトリに移動します。
以下の二つのディレクトリを、WebARENA SuiteXサーバーの/cgi-def/dnetのディレクトリ配下にアップロードします。
data/
file/ - desknet's-eにアクセスし、データがバックアップ時のものに戻っていることを確認してください。
以上でdesknet's-eのデータの復旧は完了です。