サービス仕様_制限事項
仮想専用サーバの仕様上、一般的なLinuxサーバと比べ以下の制限があります。
使用できない機能
一般的なLinuxサーバで使用できる機能のうち、SuitePROの仮想専用サーバで使用できない機能は以下の通りです。
- ループバックアドレス(127.0.0.1)は使用できません。
- IPアドレス・サブネットマスク・ゲートウェイなどネットワークの設定を変更することは出来ません。
- iptables・ipchainsは使えません。
- SELinuxは使用できません。
- X Windows SystemのXサーバは使用できません。
- OSのランレベルは3で固定されています。ランレベルを変更することは出来ません。
- rawソケットを使うプログラム(Snort・Ethereal・tcpdump・nmapなど)は動作しません。
- ping・tracerouteなどICMPのパケットを扱うコマンドは動作しません。(外部からのpingに対しては応答します。)
- kudzuは使用できません。
- mknodコマンドによりスペシャルファイルを作成することは出来ません。
- /etc/inittabファイルからプログラム・サービスを起動させることは出来ません。
- mountコマンドを用いて別のファイルシステムをマウントすることは出来ません。
- NFSサーバなどカーネルモードで動作するサービスを使用することは出来ません。
- LinuxのカーネルはFedora Core 3標準のカーネルではなく、Linux kernel 2.4をベースに仮想専用サーバ向けにカスタマイズされたカーネルを使用しております。(Fedora Core 3標準のRPMパッケージはインストールされていますが、動作しているカーネルは別のものとなります。)そのため、Fedora Core 3標準のカーネル(Linux kernel 2.6)に依存するプログラムは動作しない場合があります。また、kernelを変更することは出来ません。
使用できないが代替方法がある機能
一般的なLinuxサーバで使用できる機能のうち、SuitePROの仮想専用サーバで使用することが出来ませんが、代替の方法が用意されている機能は以下の通りです。
- NTPは使用できませんが、仮想専用サーバ上でNTPを動作させなくても自動的に正しい時刻が設定されます。
- shutdown・reboot・haltなど、OSの停止・再起動を行うコマンドは動作しません。停止・再起動はコントロールパネルから行うことが出来ます。
- hostnameコマンドでホスト名を変更することは出来ません。ホスト名の変更はコントロールパネルから行うことが出来ます。
- chshコマンドによるログインシェルの変更は出来ません。root権限でusermodコマンドを使用することにより変更することは可能です。
- Fedora Core 3標準のbind RPMパッケージは正常に動作しません。代わりに弊社にて仮想専用サーバで正常に動作するようにコンパイルし直したRPMパッケージを作成し、インストールしております。
- Fedora Core 3標準のdb4 RPMパッケージではcyrus-imapdが正常に動作しません。代わりに弊社にて仮想専用サーバで正常に動作するようにコンパイルし直したRPMパッケージを作成し、インストールしております。
リソースの制限
CPU・メモリなど、一部のリソースに制限がかけられています。
- 同時に実行出来るプロセス数は1つの仮想専用サーバあたり192に制限されています。
- 実メモリ・仮想メモリ等の使用量に制限が設けられています。具体的な値は非公開とさせていただいておりますが、目安としてメモリの使用量は128MB程度に抑えていただきます様お願い致します。
- プロセスの優先度(nice値)に-1以下の値を設定して優先度を上げることは出来ません。
- 仮想専用サーバ上で動作していて、一定時間生存し且つCPUを多く占有しているプロセスについてはkillされます。
- 仮想専用サーバーが他のリモートマシンに接続する際にプログラムが使用できるローカルポートの範囲は12800~49151です。
その他
- OSの起動時に/etc/sysconfig/hwconfファイルが存在する場合、自動的にこのファイルが削除されます。このファイルはkudzuが参照する設定ファイルですが、SuitePROの仮想専用サーバの仕様上このファイルが存在しているとOSの起動に長い時間がかかるため、このような仕様になっています。