バックアップデータの読み取り専用マウント(CetnOS7)
バックアップデータ(起動ディスク)のマウント
バックアップデータ(起動ディスク)をマウントします。
- ロジカルボリュームのアクティブ化
バックアップデータ(起動ディスク)をマウントするには、まずロジカルボリュームをアクティブ化する必要があります。
- 1-1.ロジカルボリュームのステータス確認
- “lvdisplay”コマンドで/dev/centosRo001/rootのLV Statusを確認します。
「available」または「NOT available」のステータスが確認できます。
(例)availableになっている場合
# lvdisplay /dev/centosRo001/root|grep "LV Status" LV Status available ←確認
- 1-2.ロジカルボリュームのアクティブ化
-
※手順1-1でLV statusが「available」になっている場合はこの作業は不要です。
lvchange コマンドで /dev/centosRo001/rootのLV Statusを「available」にします。
# lvchange --available y /dev/centosRo001/root
- ディレクトリの作成
“mkdir”コマンドで任意の場所にマウントポイントを作成します。
(例)OS_backupを作成# mkdir /OS_backup
- ディスクのマウント
“mount”コマンドに” -r -o nouuid “オプションを付加して読み取り専用でマウントします。
(例)# mount -r -o nouuid /dev/centosRo001/root /マウントポイント# mount -r -o nouuid /dev/centosRo001/root /OS_backup
注意事項:SuitePRO V4コントロールパネルのバックアップデータ(起動ディスク)割り当ては読み取り専用で行います。
参考:起動ディスクの構成について
-rオプションなしでマウントし、このディスクにに書き込みを行っても、割り当て解除後データは保持されませんのでご注意ください。
起動ディスク(OS)はLVM(論理ボリュームマネージャ)で構成されており、2つのロジカルボリュームが存在します。
バックアップデータ(起動ディスク)のパスは以下のようになります。
/dev/centosRo001/root : /(ルート)パーティション ※こちらを使用します。
/dev/centosRo001/swap :スワップ領域 - マウント確認
“df”コマンドでマウントできたことを確認します。# df -hT|grep OS_backup /dev/mapper/VolGroupRo001-LogVol01 /dev/mapper/centosRo001-root xfs 96G 1.1G 95G 2% /OS_backup ←確認
バックアップデータ(起動ディスク)のアンマウント
注意事項:SuitePRO V4コントロールパネルでバックアップデータ(起動ディスク)を解除する前に、必ず「ディスクのアンマウント」「ロジカルボリュームの非アクティブ化」を実施してください。
この作業を行わずにSuitePRO V4コントロールパネルでバックアップデータ(起動ディスク)を解除した場合、OSの再起動が必要になる場合があります。
- ディスクのアンマウント
“umount”コマンドでバックアップデータ(起動ディスク)をアンマウントします。# umount /OS_backup
- ロジカルボリュームの非アクティブ化
“lvchange”コマンドで/dev/centosRo001/rootのLV Statusを非アクティブ化します。# lvchange --available n /dev/centosRo001/root
以上でOS側の作業は完了です。
バックアップデータ(追加ディスク)のマウント
CentOS7環境において、バックアップデータ(追加ディスク)をマウントする場合の手順です。
※ext4・xfsフォーマット(非LVM)の場合
- デバイス名の確認
/sys/block/配下の各「vd*」ディレクトリ以下のserialファイルの内容を確認し、コントロールパネル側で割り当てたディスクのシリアルと一致しているデバイス名を確認します。以下の場合は「150528110356」の【vdc】がslot2のディスクであることが確認できます。# cat /sys/block/vdc/serial 150528110356
(例)コントロールパネルで確認できるディスクのシリアルは150528110356 - パーティション情報確認
“parted –l”コマンドにて、該当のデバイスのパーティション情報を確認します。※以下の場合vdcデバイスにパーティションが1つ(vdc1)が存在していることが確認できます。(vda*は起動ディスクです。)
# parted -l |grep -A7 vdc Disk /dev/vdc: 107GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: gpt Disk Flags: Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 107GB 107GB xfs ←確認
- ディレクトリの作成
“mkdir”コマンドにて任意の場所にマウントポイントを作成します。
(例)data_backup_yyyymmdd# mkdir /data_backup_yyyymmdd
- ディスクのマウント
“mount”コマンドでマウントします。※対象のファイルシステムによりオプションが異なりますのでご注意ください。
(1)【ext4の場合】 “mount”コマンドに” –r -t ext4 -o noload “オプションを付加してマウントします。
(例)# mount –r -t ext4 -o noload /dev/デバイス /マウントポイント# mount -r -t ext4 -o noload /dev/vdc1 /data_backup_yyyymmdd
(2)【xfsの場合】 “mount”コマンドに” –r -o nouuid “オプションを付加してマウントします。
(例)# mount –r -o nouuid /dev/デバイス /マウントポイント# mount -r -o nouuid /dev/vdc1 /data_backup_yyyymmdd
- マウント確認
“df”コマンドでマウントできたことを確認します。
(例)ext4の場合# df -hT|grep data_backup /dev/vdc1 ext4 99G 60M 94G 1% /data_backup_yyyymmdd ←確認
バックアップデータ(追加ディスク)のアンマウント
- ディスクのアンマウント
“umount”コマンドでバックアップデータ(追加ディスク)をアンマウントします。# umount /OS_backup
以上でOS側の作業は完了です。