POP3 over SSLの設定
設定する内容
このマニュアルでは、例として以下のようなご利用形態を前提として記述しております。
動作をカスタマイズしたい場合は設定ファイルの書き換えが必要になりますが、オンラインマニュアルに記載されていない設定については弊社のサポート対象外となりますので、
この例と異なるご利用形態でお使いになる場合はDovecotの設定方法について解説されている書籍・
Webサイトなどをご参考に お客様にて設定ファイルの内容を書き換えてご利用下さい。
- メールの受信はPOP3sプロトコルで行う。
- スプールの形式をMaildirにする。
Dovecot(POP3 over SSL)の設定手順
Dovecotの設定手順は以下の通りです。
- サーバーにSSHで接続し、rootアカウントを使用してログインします。
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viなどのテキストエディタで /etc/dovecot.conf ファイルを開いて下さい。
viで /etc/dovecot.conf ファイルを開くコマンドは以下の通りです。[root@localhost ~]# vi /etc/dovecot.conf
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Protocols の項目では対応するプロトコルを指定しています。以下のように設定し、POP3sを有効にして下さい。
protocols = pop3s
protocols を上記のように設定した場合、POP3での設定が行えなくなります。
POP3やIMAP等を併用される場合は、POP3、IMAPも記述してご利用下さい。 -
Dovecotの証明書の場所を指定します。行頭の # を削除して有効にして下さい。
ssl_cert_file = /etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem (←行頭にある # を削除) ssl_key_file = /etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem (←行頭にある # を削除)
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mail_location の項目でメールスプールをMaildir形式に指定し、ファイルを上書き保存して下さい。
mail_location = maildir:%h/Maildir (行頭にある # を削除し、maildir:%h/Maildir を記述)
- Dovecotの証明書を用意されていない場合は、こちら をご参照の上、Dovecotの証明書の用意を行って下さい。
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以下のコマンドを実行して、Dovecotを再起動することで、上記設定が実装されます。
[root@localhost ~]# service dovecot restart
上記設定を行った後、メールソフトの接続先をPOP3s(ポート番号995番)に変更して、メールの受信が行えることをご確認下さい。