追加ディスクマウント(CentOS6)
CentOS6環境において、新規作成したディスクをマウントする場合の手順についてご案内いたします。
本手順はコントロールパネル側でディスクの割り当てが終わった後のOS側の作業です。
新規に追加作成したデータディスクのマウント
新規作成したディスクを使用するには、コントロールパネルでスロットに割り当てた後、OS側でパーティションとファイルシステムの作成、マウントの作業が必要となります。この作業はディスク毎に行います。
- ディスクのシリアル番号の確認
/sys/block/配下の各「vd*」ディレクトリ以下のserialファイルの内容を確認し、コントロールパネル側で割り当てたディスクのシリアルと一致しているデバイス名を確認します。
(例)以下の場合はslot1のディスク(シリアル:150512174703)がOS上ではvdbとして認識されていることが確認できます。
・OS側で確認できるディスクのシリアル150512174703(vdb)
# cat /sys/block/vdb/serial 150512174703
・コントロールパネルで確認できるディスクのシリアル150512174703(slot1)

- partedのインストール
パーティション管理のためのpartedをインストールします。
# yum install parted -y
- ディスクのパーティション確認
[parted ?l]を実行し、新しく追加したディスクvdbはディスクラベルが未作成であることを確認します。
# parted -l ~省略~ Error: /dev/vdb: unrecognised disk label ←vdbはディスクラベルが認識できない ~省略~
- パーティション作成
パーティションを作成します。
次のコマンドを実行し、パーティションを作成します
# parted /dev/[ディスク名]
(例)/dev/vdbを「ラベルタイプ:gpt」「ファイルシステム:ext4」でパーティション作成します。
# parted /dev/vdb GNU Parted 2.1 Using /dev/vdc Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands. (parted) mklabel gpt ←ラベルタイプgptでラベル作成 (もしくはmsdos) (parted) mkpart ←パーティションの作成 Partition name? []? ←パーティション名(指定なしでも可) File system type? [ext2]? ext4 ←ファイルシステムを指定 Start? 0% ←0%と入力 End? 100% ←100%と入力 (parted) print ←print と入力。設定内容を確認する Model: Virtio Block Device (virtblk) Disk /dev/vdb 107GB Sector size (logical/physical): 512B/512B Partition Table: gpt Disk Flags: Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 107GB 107GB (parted) quit ←quitで終了 Information: You may need to update /etc/fstab.
- 追加したディスクおよびパーティション確認
/proc/partitionsで正しく認識されているか確認します。
(例)/dev/vdbの場合、/dev/vdb1のように最後に数字つくものが作成されたパーティションです。
※認識されない場合、サーバーの再起動をお試しください。
# cat /proc/partitions major minor #blocks name 252 0 104857600 vda 252 1 512000 vda1 252 2 104344576 vda2 253 0 100147200 dm-0 253 1 4194304 dm-1 252 48 419430400 vdd 252 49 419430280 vdd1 252 64 104857600 vdb 252 65 104857168 vdb1 ←作成されたパーティション
- ファイルシステム作成
次のコマンドを実行し、ファイルシステムを作成します。(ext4フォーマットの場合)
# mkfs.ext4 /dev/[ディスク名]
(例)/dev/vdb1の場合
# mkfs.ext4 /dev/vdb1
ファイルシステムが作成完了するまで、しばらくお待ちください。
実行結果が表示され、コマンド入力が可能になれ処理は完了しています。
Writing inode tables: done Creating journal (32768 blocks): done Writing superblocks and filesystem accounting information: done This filesystem will be automatically checked every 24 mounts or 180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.
- マウントの実行
追加したディスクおよびパーティションが正しくマウントされることを確認します。
# mkdir /[マウントするディレクトリ名(任意)]
# mount /dev/[ディスク名] /[マウントするディレクトリ名]/
(例) ディスク「/dev/vdb1」 をマウントポイント「data_disk」にマウントする場合
# mkdir /data_disk # mount /dev/vdb1 /data_disk
マウント状況を確認します。追加したディスクおよびパーティションが表示されていれば完了です。
# df -hT Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on /dev/mapper/VolGroup-LogVol01 ext4 94G 916M 89G 2% / tmpfs tmpfs 939M 0 939M 0% /dev/shm /dev/vda1 ext4 477M 48M 405M 11% /boot /dev/vdb1 ext4 394G 71M 374G 1% /data_disk ←追加分
- 自動マウントの設定
/etc/fstabファイルを編集し、起動時に自動的にマウントするよう設定します。
下の例を参考に、作成したファイルやマウントポイント、ファイルシステムタイプ等を記述し設定を保存してください。
# vi /etc/fstab ~省略~ /dev/vdb1 /data_disk ext4 defaults 0 0 ←追加した行