本手順の前にSuitePRO V4コントロールパネルにおいてバックアップデータの割り当てを行う必要があります。
バックアップデータ(起動ディスク)のマウント
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バックアップデータ(起動ディスク)をマウントします。
- デバイス名の確認
/sys/block/配下の各「vd*」ディレクトリ以下のserialファイルの内容を確認し、コントロールパネル側で割り当てたディスクのシリアルと一致しているデバイス名を確認します。以下の場合は「210524183617」の【vdb】がslot1のディスクであることが確認できます。
# cat /sys/block/vdb/serial
210524183617または
# ls -l /dev/disk/by-id/ | grep 210524183617
lrwxrwxrwx 1 root root 9 May 25 11:04 virtio-210524183617 -> ../../vdb
lrwxrwxrwx 1 root root 10 May 25 11:04 virtio-210524183617-part1 -> ../../vdb1(例)コントロールパネルで確認できるディスクのシリアルは210524183617
- パーテション情報確認
“parted -l”コマンドにて、該当のデバイスのパーテション情報を確認します。
以下の場合vdbデバイスにパーテションが1つ(vdb1)が存在していることが確認できます。
(vda*は起動ディスクです。)
# parted -l |grep -A7 vdb
Disk /dev/vdb: 107GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: msdos
Disk Flags:
Number Start End Size Type File system Flags
1 1049kB 8590MB 8589MB primary xfs boot ← 確認- ディレクトリの作成
“mkdir”コマンドで任意の場所にマウントポイントを作成します。
(例)OS_backupを作成
# mkdir /OS_backup
- ディスクのマウント
“mount”コマンドに” -r “オプションを付加して読み取り専用でマウントします。
(例)# mount -r /dev/vdb1 /マウントポイント
# mount -r /dev/vdb1 /OS_backup
注意事項:SuitePRO V4コントロールパネルのバックアップデータ(起動ディスク)割り当ては読み取り専用で行います。
-rオプションなしでマウントし、このディスクに書き込みを行っても、割り当て解除後データは保持されませんのでご注意ください。- マウント確認
“df”コマンドでマウントできたことを確認します。
# df -hT|grep OS_backup
/dev/vdb1 xfs 8.0G 857M 7.2G 11% /OS_backup ←確認バックアップデータ(起動ディスク)のアンマウント
注意事項:SuitePRO V4コントロールパネルでバックアップデータ(起動ディスク)を解除する前に、必ず「ディスクのアンマウント」を実施してください。
この作業を行わずにSuitePRO V4コントロールパネルでバックアップデータ(起動ディスク)を解除した場合、OSの再起動が必要になる場合があります。- ディスクのアンマウント
“umount”コマンドでバックアップデータ(起動ディスク)をアンマウントします。
# umount /OS_backup
以上でOS側の作業は完了です。
バックアップデータ(追加ディスク)のマウント
CentOS8、Rocky Linux 8.4環境において、バックアップデータ(追加ディスク)をマウントする場合の手順です。
- デバイス名の確認
/sys/block/配下の各「vd*」ディレクトリ以下のserialファイルの内容を確認し、コントロールパネル側で割り当てたディスクのシリアルと一致しているデバイス名を確認します。以下の場合は「150528110356」の【vdc】がslot2のディスクであることが確認できます。
# cat /sys/block/vdc/serial
150528110356(例)コントロールパネルで確認できるディスクのシリアルは150528110356
- パーテション情報確認
“parted -l”コマンドにて、該当のデバイスのパーテション情報を確認します。
以下の場合vdcデバイスにパーテションが1つ(vdc1)が存在していることが確認できます。(vda*は起動ディスクです。)
# parted -l |grep -A7 vdc
Disk /dev/vdc: 107GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags:
Number Start End Size File system Name Flags
1 1049kB 107GB 107GB xfs ←確認- ディレクトリの作成
“mkdir”コマンドにて任意の場所にマウントポイントを作成します。
(例)data_backup_yyyymmdd
# mkdir /data_backup_yyyymmdd
- ディスクのマウント
“mount”コマンドでマウントします。
※対象のファイルシステムによりオプションが異なりますのでご注意ください。
(1)【ext4の場合】 “mount”コマンドに” -r -t ext4 -o noload “オプションを付加してマウントします。
(例)# mount -r -t ext4 -o noload /dev/デバイス /マウントポイント# mount -r -t ext4 -o noload /dev/vdc1 /data_backup_yyyymmdd
(2)【xfsの場合】 “mount”コマンドに” -r -o nouuid “オプションを付加してマウントします。
(例)# mount -r -o nouuid /dev/デバイス /マウントポイント# mount -r -o nouuid /dev/vdc1 /data_backup_yyyymmdd
- マウント確認
“df”コマンドでマウントできたことを確認します。
(例)ext4の場合
# df -hT|grep data_backup
/dev/vdc1 ext4 99G 60M 94G 1% /data_backup_yyyymmdd ←確認バックアップデータ(追加ディスク)のアンマウント
- ディスクのアンマウント
“umount”コマンドでバックアップデータ(追加ディスク)をアンマウントします。
# umount /data_backup_yyyymmdd
以上でOS側の作業は完了です。
- デバイス名の確認