CentOS 8からRockyLinuxへの移行ツールの利用
1.前提条件
本手順は、Rocky Linuxの公式サイトに記載されている手順を参考に作成しています。
2021年12月3日時点で最新の移行ツールを利用し、以下のOSバージョンで動作することを確認していますが、記載されているURL、コマンドが最新のものではない可能性があります。あらかじめご了承ください。
CentOS Linux release 8.1.1911 (Core)
CentOS Linux release 8.2.2004 (Core)
CentOS Linux release 8.5.2111
2.アップデート手順
2.1 バックアップの取得
必要に応じてご実施ください。データの破損等の万が一の事態に備え、事前に仮想専用サーバーのバックアップを取得しておくことを強くお勧めします。なお、バックアップを取得しない場合、本手順内の「3. 正常なアップデートが確認できない場合」に記載されているリストアは実施できません。バックアップの取得手順はこちらからご確認ください。
なお、バックアップオプションは有償オプションです。利用料金はこちらからご確認ください。
2.2 移行ツールのダウンロード
Rocky Linuxへ移行したい仮想専用サーバーにSSH接続し、以下のコマンドで移行ツールをダウンロードしてください。移行ツールをダウンロードします。
# curl https://raw.githubusercontent.com/rocky-linux/rocky-tools/main/migrate2rocky/migrate2rocky.sh -o migrate2rocky.sh
移行ツールのダウンロードを確認します。
# ls -lt migrate2rocky.sh
2.3 移行ツールの権限変更
移行ツールに対し、実行権限を付与します。
# chmod +x migrate2rocky.sh
移行ツールの権限を確認します。
# ls -lt migrate2rocky.sh
2.4 移行ツールの実行
移行ツールを実行し、Rocky Linux へアップデートします。
ツールの実行にはroot権限が必要なため、rootユーザ、またはsudoコマンドで実行してください。実行時間はおよそ1時間程度です。
※インストールされているパッケージ数等により実行時間は変動します。
・rootユーザの場合
# ./migrate2rocky.sh –r
・sudoコマンドを利用した場合
$ sudo ./migrate2rocky.sh –r
移行ツールの実行終了後、「Complete!」のメッセージが表示されていれば、Rocky Linuxへの移行が正常に完了しています。移行ツールが正常終了していた場合、一度仮想専用サーバーの再起動を実施してください。
・rootユーザの場合
# reboot
・sudoコマンドを利用した場合
$ sudo reboot
※補足
root権限がないユーザで実行した場合、次のとおりスクリプトの実行に失敗します。
2.5 OSのアップデート確認
次のコマンドでOSがRocky Linuxになっていることを確認できます。
# hostnamectl
移行作業は以上になります。
3.正常なアップデートが確認できない場合
アップデートが正常に終了しない、また、やむを得ず移行ツール実行前のOSバージョンに戻したい場合は、本手順「2.1 バックアップの取得」で取得したバックアップからリストアを実施してください。
バックアップからのリストア手順はこちらからご確認ください。