dnf update後に取得したスナップショットを元に新規のインスタンスを作成した場合、インスタンスへのSSH接続ができなくなる、という事象を確認しております。下記、原因およびスナップショット取得時の注意点の説明となります。
■発生OS ※現在事象を確認しているOSテンプレート
CentOS stream8
RockyLinux8.4
■原因
dnf update後に取得したスナップショットを元にインスタンスを作成した場合、作成されたインスタンスでは以下ファイル群が削除されるため、インスタンス起動時にsshdの起動に失敗し、SSH接続ができなくなる。
削除されるファイル群
/etc/ssh/ssh_host_dsa_key.pub, /etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key, /etc/ssh/ssh_host_rsa_key.pub
/etc/ssh/ssh_host_ed25519_key.pub
/etc/ssh/ssh_host_ecdsa_key.pub, /etc/ssh/ssh_host_dsa_key, /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key
/etc/ssh/ssh_host_rsa_key
■スナップショットを取得する際の注意点
スナップショットを取得する際に、以下①または②を実施ください。
➀スナップショット取得前に取得元のインスタンスでパスワード設定を行い、コントロールパネルからコンソールアクセスを用いて、インスタンスに接続ができるようにしてからスナップショットを取得する。
②スナップショット取得前に取得元のインスタンスで以下のように変更し、上記ファイル群が削除されないようにしてからスナップショットを取得する。
・/etc/cloud/cloud.cfgファイルのssh_deletekeysの値を"false"に変更する。
# grep ssh_deletekeys /etc/cloud/cloud.cfg
ssh_deletekeys:false